「今度は結菜が上でいいよね?
さっきは私が上になってたし」
「はいっ。
じゃあ、もう少しこっちに来てください……」
結菜に促され、
杏子は仰向けのまま背中歩きをして
ベッドの中央へと移動した。
そこへ彼女が、シックスナインの形で
身体を重ねてくる。
「あぁ……。杏子さんのアソコ、
もうすごいことになっちゃってます……」
上から杏子の股間を覗き込んだ結菜が、
興奮に声をかすれさせて言う。
「そんなの当たり前でしょっ。
それに、結菜のココだっておんなじなんだから……」
杏子の眼前には、
白濁したマン滓にまみれてネトネトの秘肉が、
あられもなく差し出されていた。
結菜が今見ているその場所も、
間違いなく同じ光景のはずだ。
「やぁんっ、
それでも杏子さんほどじゃないはずです……。
だって、こんなにグチョグチョになってる杏子さん、
初めて見ますから……」
「何いってるの、
あなたのほうだってこれでもかってくらい……。
どのくらいグチョグチョか、
こうすればわかるかしらね」
そう言って、杏子は愛液と恥垢が
ネッチョリとこびりついた肉びらに
ふぅっと息を吹きかけてやった。
「ひぁっ!」
結菜が鋭く啼いたのと同時に、
色欲をもたらす卑猥な香りが
むわぁっと顔を包み込んだ。
あまりに濃密なその性臭に煽られ、
どぷりと淫蜜が溢れ出す。
(あふっ……! 何これっ、
さっきパンツ脱がせた時とは比べ物にならないくらい
すごい匂いになってるっ……!)
おそらく、
お互いの太腿を擦り付けて絡み合ったせいだろう。
その場所が発する匂いは、練られ、撹拌され、
先程にも増して熟成の度合いを高めていた。
「い、いきなりフーッてしてくるとか、
そういうことするのやめて下さい……。
さっきからジンジンしちゃってて
大変なんですから……」
ブルブルと下半身を震わせながら結菜が言う。
しかし杏子はもう、彼女に構う余裕はなかった。
(この子のココを舐めたい……!
食べたい……! むしゃぶりつきたい……!)
頭の中はその気持ちで一杯で、
他のことは何も考えられなくなっていた。
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……!」
呼吸を乱すだけ乱し
結菜の腰を両手で鷲づかんだ。
そのまま、グイッと後輩の下半身を引き寄せる。
ぬちゃあっ……!
熱しきったぬかるみが
杏子の口と鼻を包み込んだ。
「……っ!」
弾丸で眉間を撃ち抜かれたような衝撃が走り、
瞬間的に呼吸が止まる。
その直後、頭の中に天国が広がった!
「んっふぅぅぅぅぅぅぅぅーっ!」
特上品のブルーチーズに
アンモニアのエッセンスをふりかけて
再発酵させたような、熟爛した女性器臭。
そんな尋常でない濃さの猥香が、
鼻腔から喉奥に至るまでもうもうと立ち込めている。
「ふはぁっ……はふぅっ……はっふぅぅぅーっ!」
脳神経のすみずみまで
歓びに満たされるのを感じながら、
鼻を押し付けて嗅ぐ、吸い込む、嗅ぎ狂う。
脳内で真っ白な光の爆発が立て続けに起り、
杏子は後頭部が吹き飛んだかのような
錯覚すら覚えていた。
(すごいっ、すごいっ……!
すごすぎてもう死んじゃいそうっ!)
そんなかつてない恍惚の中、
舌を限界まで伸ばして舐める、舐める、
舐めまくる。
感じるのは唇にまとわり付く異様なネトつきと、
すさまじいまでに淫らな風味だった。
(あっはぁぁぁーっ……!
この味、頭がおかしくなるぅぅぅーっ!)
昨晩入浴を避けたことで
いつも以上に溜まり込んだ恥垢が、
汗ばむ股の間で過剰に蒸され、醸成され、
さらには愛液とミックスされることで、
この世のものとは思えない
淫靡な味わいに昇華していた。
「んじゅぷぅっ! じゅるるるっ!
んじゅるるるるぅっ!」
女性器をまるごと口で覆いつくし、
激しくしゃぶりあげる。
舌をヌタリヌタリと動かすたびに、
匂い立つぬめり気が口いっぱいに広がってゆく。
その口腔を爛れさすような魅惑のエキスは、
麻薬並の強烈な昂奮作用を杏子にもたらしていた。
(あぁぁっ! こんなすごいの舐め続けてたら、
またおしっこ漏らしちゃうっ!
でもダメッ……!
舐めるのやめるなんてできないっ……!
こんなにいやらしくておいしいヌルヌル、
たとえ死んでもやめられないっ!)
股間の奥がツーンと熱くなってきたのが分かる。
その熱が徐々に膨れあがりながら、
尿道口付近へと集まってくる。
(あぁっ……! 漏れる……! 出ちゃうっ……!
今度こそベッドを汚しちゃうっ……!
あぁっ、でも無理っ!
この子のアソコから口を離せないっ!
はぁっ……! おいしすぎるぅっ……!
ダメッ、止められないっ……!
漏れる……漏れる……漏れるぅぅぅっ!)
その時だ。
「んむぅっ!」
という結菜の声とともに、
杏子の秘唇が温かいものでぴったりと封された。
次いで、割れ目の部分が驚くほどの勢いで
吸引され始める。
それまで攻められる一方だった結菜が、
とうとう杏子の股間に顔を埋めてきたのだ。
(はぁっ、そうよっ!
私のアソコのところには、この子がいるんだわっ!)
今のように秘唇が口で完全密封されている状態なら、
尿がしぶいてもベッドは汚れない。
杏子の胸にえもいわれぬ安心感が広がった。
「んんっ! じゅるるっ!
んちゅちゅちゅぅぅぅぅーっ!」
恥蜜にまみれてグチョグチョの媚肉が、
結菜によって滅茶苦茶に吸いまわされる。
激しい官能の波が渦巻く中、
ついに杏子の尿道が決壊した!
ブッシャァァァァァーッ!
尖りきったクリトリスをかすめつつ、
熱泉が噴水のようにしぶき出た。
我慢していたものを解き放った快感で尿意が加速し、
さらなる秘め湯を股間から噴射させる。
(んっはぁぁぁーっ! 出てるっ! 出してるっ!
アソコ吸われながらおしっこ漏らすの気持ちいいーっ!)
チュウゥゥ、チュゥゥ、と秘唇が吸われるたび、
ブシャァッ、プシュゥッ、と熱い尿が迸る。
杏子はもう、
あまりの恍惚で全身がとろけそうだった。
「んぐんぐっ! チュルル!
ジュププププッ! んぐんぐっ!」
杏子のまろやかな太腿に
頭を挟み込まれるようにしながら、
結菜は秘口から溢れてくるものを
夢中で啜り飲んでいる。
(やぁん、この子、私の漏らすおしっこ、
全部ゴクゴク飲んじゃってるっ!
来年になって一緒に暮らし始めたら、
もうトイレなんて
いらなくなっちゃうんじゃないかしらっ……!
本当にすごいっ! こんなにエッチなこと、
絶対この子しかできないっ!)
言葉ではあらわせないほどの幸福感が
杏子を包み込んでいた。
同時に、自分も誰よりも深く
彼女を愛してあげたいと思った。
(好き! 大好きよ、結菜っ!
今舐めてるこの味も、あなたの匂いも!
びっくりするくらいの匂いフェチで、
興奮すると私のおしっこだって
ゴクゴク飲めちゃう変態なところも、
全部大好きっ!
だから私も、飲み込んであげる!
結菜の身体から出てきたエッチな味のするもの全部、
みんなみーんな私が舐め取って飲み込んであげる!
そしたらきっと、結菜が今感じてる私の匂いに、
結菜の匂いも混ざるようになるんだよっ?
だって、飲み込んだ結菜のヌルヌルが吸収されて、
私の身体に溶け込むんだからっ!
私の匂いだけじゃなくて、二人の匂いなのっ!
それを一緒に感じあって、
もっともっとエッチなコトしていくのっ!
そういうの素敵よねっ! だから私、
今クチの中にたくさん溜まってる結菜のヌルヌル、
ちょっとずつ飲み込んでいくからね?
結菜が今してくれたみたいに、
私の中に結菜が入ってくるのっ!)
杏子は舌を浸すほど口に溜まっていた
結菜の分泌液を、
少しずつ少しずつ飲み下していった。
食道を通り抜ける色めいた匂い。ややあって、
胃の中に狂おしい女性器の香りが充ちてゆく。
(あぁっ! すごいよっ!
お腹の中から結菜の匂いがしてくるのっ!
わかる、結菜……? 私たち今、
一つになってるんだよっ?
お互いの大事なところを舐め合って、
身体から出てくるものそれぞれ飲み込んで……!
私たち以上の関係なんて、他にないよねっ?
私たち、本当に幸せな最高のカップルだよねっ!)
気が狂うほど興奮を高めながら、
杏子はひたすら結菜の秘唇をむしゃぶり続けた。
「じゅるるっ! んじゅぷっ!
じゅるるっ、じゅるるっ!」
「んむうっ! んじゅるっ!
じゅるるるぅっ!」
お互いの股間に顔を埋めての
壮絶な舐め合いとなってきた。
自分がねぶれば相手もねぶり、
向こうが吸い立てればこちらも吸い立てる。
二人の昂ぶりはいよいよ頂点に達しようとしていた。
「んっはぁぁぁっ! じゅるるっ!
んぁぁぁっ! ぶちゅちゅちゅっ!」
「んじゅるるっ! うくぅっ!
ちゅばっ、ちゅばっ! んくぅぅぅっ!」
とろみの湧き出す場所に唇を押し付け、
ただひたすらに吸いまくる。
そして舌に絡みついてくるなまめいた蜜を、
唾液でゆるめて次々と嚥下してゆく。
もはやそれは、
お互いを自分の中に取り込もうとする、
肉欲むき出しのむさぼり合いだった。
「んじゅるぅっ! あぐぅっ!
じゅるるっ! くぅぅっ!」
「うっくぅっ! あむむっ!
ひぃっ! ぶちゅちゅぅっ!」
二人の喘ぎ声が、苦悶に近いところまで高まる。
(あぁぁぁっ! もうダメェッ……!
いく……! イッちゃう……! 壊れちゃうぅっ!
でも、私だけがイッちゃダメッ!
絶対、この子も一緒にイかせるのっ!
私とこの子は一つなんだから、
イク時も絶対に一緒なのっ!)
強烈な快感に耐えながら、
さらに吸引を強める。鼻先でヌルヌルと
相手のクリトリスを擦りあげながら、
露口を吸う、
吸い込む、吸い尽くす! そして!
「んっくぅぅぅぅぅぅぅーっ!」
とうとう結菜の身体に震えが走った。
杏子の口にどばっと熱い淫蜜が溢れ、
脳内を真っ白にはじけさせた。
(あっはぁぁぁぁっ!
口の中が結菜の味で一杯よぉぉぉぉっ!)
同時に、自らの下半身がビクンッ、
ビクンッと勝手に踊りだしたのがわかった。
歓喜の痙攣が走り抜けるごとに、
尿道からビュゥゥ、ビュゥゥと
熱水が噴き出す感覚もある。
しかし、そのしぶきが股間を濡らすことはなかった。
絶頂の発作に襲われながらも、結菜が必死で
杏子の秘唇に吸い付いてくれているためだ。
(はぁぁぁっ! 私たち今一緒にイッてるっ!
エッチなヌルヌルやおしっこ飲み合いながら
一緒にイッてるっ!
こんなに幸せなこと、他にないわっ!)
深いオルガズムの歓びが全身を満たしていた。
二人は今、まさに一つになっていた。
官能の波が引いてからも、
二人はお互いの股間から口を離そうとしなかった。
(この死ぬほど気持ちがいい味と香りを、
いつまでも感じていたい……!)
その思いで、二人の心は一致していたからだ。
「ちゅちゅちゅっ! じゅるるっ!
んちゅちゅっ! じゅるるっ!」
「んふぅっ! ちゅるるるっ!
あむむっ! ちゅちゅちゅちゅっ!」
激しい舐り合いは、歓喜の瞬間をまたぎ越え、
さらに勢いを増している。
(あふぅっ! おいしいっ!
狂っちゃうぅぅぅーっ!)
時折頭の中で閃光が瞬き、腰が跳ね上がる。
二度、三度と絶頂を迎え、尿を、
愛液を溢れ出させながら、それでもなお、
相手の蜜部にふるいついてゆく。
そんな二人の匂いに満ちた交わりは、
ずっとずっと、終わりなく続くのだった。
(終)