王獣様PRESENTS
匂いフェチ官能小説
第4弾
【 姉の匂い 】
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第3章


次の日の事
翔太と結衣が仲良く登校していると

「おう、翔太ぁ、おはようさ…、あれっ?」

今度は健司が二人に近寄ると、
驚いた顔をして翔太を引っ張っていき

「なんだよ翔太、彼女いたの?
すっげぇ可愛いじゃん、俺にも紹介しろよ」

と興奮気味に言ってきた。

翔太は半笑いになりながら
「何言ってんだよ姉ちゃんだって、…あっ、
そうだ、姉ちゃん、姉ちゃん、ちょっと」

 翔太は結衣を呼び寄せると

「こいつ、俺の友達で名前は…
なんと健司っていうんだ」

と笑いながら結衣に紹介した。

「えっ?健司君って…もしかして…夏美の?」

結衣が驚いてそう聞くと

「はい、弟の健司っていいます、よろしく」

と嬉しそうに答えた。
そしてさらに

「いつも姉がお世話になっています」

そこまで言うと突然健司の背後から

「ふうん、健司、
随分おしゃべりになったわねぇ」

と夏美が現れた。

「げっ、姉ちゃん…、
じゃあな翔太、また教室でな」

そう言うと逃げるように走って行ってしまった。

「まったく…、あっ、結衣、翔太君おはよう」

「おはよう、夏美、聞いて、翔太と健司君て友達なんだって」

「うん、そうみたいね、翔太君、よろしくね」

「あっ、いえ…こちらこそ」

すると結衣は何か閃いた顔をして

「うふふっ、なんかいいよね、今度四人で遊ぼうか?」

と夏美に言った。
それを聞いた夏美は

「えぇっ、無理無理、
健司が私と一緒に遊ぶ訳無いって、…そうだ、
今度私と結衣と翔太君の三人で遊ぼうか?」

と言い出した。
翔太はニコッと微笑んだ。

「いいですよ、
邪魔じゃなかったら俺も仲間に入れてくださいよ」

「えっ?本当に?翔太君っていいね、
まったく健司とは大違いね」

「いやぁ、健司だってイイ奴ですよ、
多分夏美さんと一緒にいると照れくさいんですよ」

「翔太君って優しいねぇ…ねぇ、結衣」

「…………」

「ちょっとぉ、結衣、聞いてる?」

ぼーっとしている結衣に夏美が声をかけると

「えっ?…あぁ、うん、そうだね…
あっ、もう下駄箱だよ、じゃあね翔太、
行こう夏美」

「…うん、じゃあね翔太君、またね」

「はい、じゃあ、また」

そう言って結衣達と別れ、翔太が教室に着くと、
健司が翔太の机に座っていた。

「おう、翔太翔太」

「ん?何?」

「何じゃねえよ、お前の姉ちゃん、
すっげぇ綺麗で可愛くて優しそうじゃん」

「あぁ、でも夏美さんだって綺麗じゃん」

「はぁ?どこがだよ…それよりなんて名前?」

「えっ?姉ちゃんの名前?結衣だけど…」

「そっかぁ、結衣さんかぁ…、
なぁ、結衣さんて彼氏いるの?」

「さあ、好きな人はいるみたいだよ」

「そっかぁ…」

「なんで?」

「いや、結衣さん綺麗だからなぁ、」

 そんな感じでその日は一日中、
健司は結衣の事ばかり話していた。


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