王獣様PRESENTS
匂いフェチ官能小説
第4弾
【 姉の匂い 】
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第1章


「…俺の事、軽蔑した?したよね…」

「軽蔑なんかしてないよ……
でも、外でそういう事してないって聞いて、
安心したよ」

 そう言って、さらに
「だけどね、翔太、私だって恥ずかしいんだから、
もう下着持っていっちゃ駄目だよ、ねっ」

そう言い聞かせると翔太は
「……うっ、うん……」
と下を向いてハッキリとしない言い方をした。

結衣はキチンとしなくてはと思い
「じゃあ約束ね、翔太」
と優しく言った。

すると翔太は
少し考えているような顔をしてから言った。
「うん、わかった、約束する」

その言葉に結衣がホッとすると
「…でも、お姉ちゃん、
ひとつお願いがあるんだ」
翔太が切羽詰まったような顔で言った。

「うん?何?」
「…あの、ちゃんと約束するから…」
「うん…」
「…だから、
俺…お姉ちゃんの匂いを…直接嗅ぎたい…」


「……ええっ?」


翔太の言葉に結衣は思わずそう叫ぶと
固まってしまった。
「お願い、お姉ちゃん」

再び発せられた翔太の言葉に結衣はハッと我に返り、
慌てて言った。
「だっ、駄目よ、絶対駄目、恥ずかしいもん」

しかし翔太は必死な顔で
「お願い、ねぇ、ちょっとでいいから」
と頼み込んだ。

そんな翔太の顔に一瞬、心が揺らいだが
「駄目ったら駄目、そんな恥ずかしい事駄目よ」
そう言って結衣は
走って部屋から出ていってしまった。


「翔太、ご飯よ」

夕食の用意が出来て、
結衣は台所から翔太に声をかけた。

しかし何の返事も返ってこずに結衣は
「もう、聞こえないのかしら」
と翔太の部屋に行き、ドアをノックした。

「翔太、ご飯よ」

するとドアの向こうから
「いらない…食べたくない…」
と元気の無い声が返ってきた。

結衣は溜め息をつきドアを開け中を覗くと
翔太は頭まで布団をかぶっていた。

「ねぇ、翔太、ご飯食べよう…」
 優しくそう言って布団をめくると
「いらないって言っただろ」

翔太は布団を引っ張り
再び布団の中に潜り込んでしまった。

「ねぇ…翔太」
「…………」

結衣は困り果ててしまい
布団に手を置き言った。
「翔太、お願いだからご飯食べようよぅ」

すると小さな声で
「何だよ、俺のお願いは聞いてくれないくせに…
どうせ俺の事なんかどうでもいいんだろ」
と責めるように言った。

結衣はますます困ってしまい
「何言ってるの、
…もう、翔太、機嫌直して、ねっ」
と翔太の肩を揺すった。

しばらく揺すっていたが
翔太は何の反応もしなかった。

結衣はこのままでは埒があかないと思い、
しばらく考えて仕方無く言った。


「もう、わかったわよ、
翔太、ちょっとだけだよ、恥ずかしいから……」


すると翔太はガバッと起き、目を輝かせて
「本当に?じゃあベッドに寝て、ほら」
と結衣をベッドに座らせた。

結衣は慌てて
「ちょっ、ちょっと、何よ…急に元気になって、
……ねぇ、立ったままじゃ駄目なの?
何か恥ずかしいよ」

そう言ったが翔太は
「寝てくれなきゃ駄目、ほらぁ」
と強引に肩を押して結衣を押し倒した。


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