アンジェリークPRESENTS
匂いフェチ官能小説
第2弾
【 工場娘の匂い 】
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そんな金石の異常な性癖は、
当然、結婚してからも治らなかった。

いや、逆に
結婚して子供が出来てからのほうが
その性癖は悪化していた。

というのは、
今まで独身だった金石には、
その行為が見つかったら見つかった時だ、
という捨て身の覚悟があったが、
しかし妻や子供ができて生活が安定して来ると、
もしその行為が見つかったら
自分だけでなく
家族の人生もおしまいだ、
という恐怖に駆られ
畏縮してしまったのだ。

こうなると、
今までのように女子トイレに潜入したり、
団地の物干し竿から
下着を盗むことが
怖くて出来なくなった。

しかし、たとえ金石の性格が変わったとしても、
その異常なる性癖は素直に治まってくれるわけがなく、
夜な夜な妻の下着やオリモノシートをこっそり盗み出し、
そして、風俗嬢のソレまでも高い金を出して買っていた。

しかし、いつも同じ匂いを発する妻のブツには
いい加減飽きがきた。

又、出会い系や風俗嬢といった
いわゆる玄人から仕入れるブツには
全くリアリティーがなく、
金さえ出せばすぐに手に入るそれらのブツには
なんの感動も感じられなかった。

そんな金石はストレスの塊だった。

家庭も仕事も上手く行っており、
まして念願の企画部長の椅子まで手に入れたというのに、
金石は満たされていなかった。

そんなある日、
金石はひょんな事から『希望』を手に入れた。

それは、ある田舎町に出張した時の事だった。

駅前のビジネスホテルに泊まった金石は、
就寝前にマッサージを頼んだのだが、
その時、部屋に来てくれたマッサージの女性が、
なんともいえず金石の性癖をくすぐった。

その女性は三十半ばの所謂おばさんだった。

しかしおばさんではあったが、
その素朴な口調や控えめな仕草がどこか妙に艶かしく、
都会の女しか知らない金石には
そんな田舎のおばさんの雰囲気が
とても新鮮に見えた。

そんな金石は、
腰をユサユサとマッサージされながら、
こんな田舎のおばさんのアソコの匂いは
どんな匂いがするんだろう
などと妄想していると、
不覚にも勃起した。

運悪くも、勃起が最高潮に達している時に

「では仰向けになって下さい」

と言われた金石は、
自分の下半身でゴリゴリしているそれを
彼女に見せてみたいと言う衝動に駆られた。

そう思いながらも、
それはちょっとマズいんじゃないか・・・
などと自分に言い聞かせるが、
しかしおばさんから「どうぞ」と催促されると、
覚悟を決めた金石は
ウルウルと興奮しながら
ゆっくりと仰向けになったのだった。

はだけた浴衣の股間には、
トランクスの中で歪に折り曲がったペニスが
これ見よがしに膨らんでいた。

金石は恥ずかしさと罪悪感に包まれながらも、
心の中で

「自然現象なんだから仕方がないじゃないかキミ!」

と何度も叫び、
真っ赤な顔をして目を綴じていた。

当然、その股間の膨らみは
マッサージのおばさんにも見えているはずだ。

しかし、おばさんは何も言わない。

これが東京辺りの風俗なら

「あらあら、元気ですねぇ」

などと股間を弄って来るものだが、
しかしこのおばさんはまったくの無視だ。

そんな沈黙の中、
淡々とマッサージは進められて行き、
そして遂におばさんの手が
金石の太ももへと伸びて来た。

(マズいぞ・・・・)

そう思いながら金石は、
薄目を開けてソッとおばさんを見た。

はだけた浴衣から
剥き出しになった金石の太ももを揉んでいるおばさんは、
真っ赤な顔をしながらも
金石のトランクスの股間と
目を閉じている金石の顔を交互に見ていた。

金石が目を閉じているのを確認しては股間を覗き込み、
そしてまた金石の顔を確認してはまた股間を覗き込む。

おばさんは顔を真っ赤にさせながら
それを繰り返していたのだ。

そんなおばさんの生々しいイヤらしさに
とたんに興奮した金石は、
そのままワザとらしく小さな寝息を立ててみた。

嘘の寝息を立てながらソッと薄目を開け、
おばさんの様子を伺っていたのだ。

そんなおばさんは、
金石が寝息を立てると同時に
急に大胆になったようだった。

ソワソワしながらも金石の股間に顔を近づけて凝視しているのだ。

金石には、
そんなソワソワしているおばさんの気持ちが
痛い程わかる。
だから金石は、
そんなおばさんの姿に感情移入し
強烈に欲情したのだ。

おばさんはそんな金石に気付かないまま、
股間をチラチラしながら淡々とマッサージを続けた。

そして脹ら脛を揉みながら
ゆっくりと下へ進み、
最後の足の裏をグイグイと揉み終えた後、
もう一度金石の寝顔を静かに覗き込んだ。

そして、金石がまだ寝息を立てているのを確認すると、
さりげなく金石の股間をムンズっと握ったのだった。

おばさんはペニスの固さを確かめるかのように
ソレをひと握りすると、
すぐにその手をサッと離した。

そして何事も無かったかのように、

「はい、ありがとうございました・・・」

っと寝たふりをしている金石を起こし、
そそくさとマッサージ料を受け取ると、
さっさと部屋を出て行ったのだった。

これには今までにない興奮を感じた。

おばさんが部屋を出て行くなり、
ベッドに横になった金石は急いで全裸になった。

既にペニスからは大量の我慢汁が溢れ出しており、
トランクスにもソレがジンワリと染み込んでいた。

金石は自分のシミ付きトランクスを見つめながら、
あのおばさんはこのシミを凝視していたんだろうと思い、
激しい妄想に駆り立てられながらペニスを激しくシゴいた。

おばさんのあのソワソワとした仕草と、
股間をジロジロと凝視していたいやらしい目。

それらを鮮明に思い出しながら、
あのおばさんのアソコは確実に濡れていた、
と勝手に想像し、
同時に、そんなおばさんの
その時のクロッチの状態なども悶々と妄想しながら、
大量の精液を腹の上に撒き散らしたのだった。

それが金石の、新たに見出した『希望』である。

そう、金石はその日以来、
『田舎女』という、
素朴で純情でそしてむっつりスケベな女に
激しい性欲を感じるようになったのだ。

田舎女とヤリたい。

アイラインの引き方も知らないような、
ブランドのバッグのひとつも持っていないような、
いつも靴下に毛玉を付けているような、
そんな垢抜けないスケベ女と
獣のようなセックスがして見たい。

そんな希望を胸に抱いた金石は、
さっそく企画会議で「地方戦略」などというデタラメな企画を打ち出した。
そして、企画部長自ら地方に乗込む!
などとインチキな意気込みを部下達に見せつけては、
寂れた田舎町へと繰り出し、
片っ端から田舎女達を喰い漁っていたのだった。

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