アンジェリークPRESENTS
匂いフェチ官能小説
第2弾
【 工場娘の匂い 】
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ラブホテルへと向かう間、
まなみは黙ったまま海を見つめていた。

金石はそんなまなみを
いやらしく横目で見ながら
あらゆる妄想を駆り立てる。

まなみのカサカサの唇、
青い血管が浮き出た細いうなじ、
そしてジーンズをパンパンにさせている
スラリと伸びた太もも。

それらを舐めるように見つめる金石は、
今からそれらを自分の好きなようにできるのだという
幸福感に包まれた。

(彼女は素だ・・・)

とハンドルを握る金石は熱い息を洩らす。

仕事の後、
彼女はまさかこんな展開になるとは
夢にも思っていなかったであろう。

だから彼女は、何も準備がなされていない。

そう、デートの前の女のように着飾っていない彼女は、
今履いている下着も
いつものくたびれた下着だし、
労働の汗で汚れた腋の下も足の裏も、
そして小便の残り汁で湿った性器も、
素のままなのだ。

これほど可愛い17才の少女の素の体。

そこに溢れるニオイと純粋な汚れを想像すると、
金石の脳はたちまちクラクラと目眩を起こし、
自然に熱い息がハァハァと口から漏れ始めたのだった。

「キミは・・・こういう事、よくしてるの?・・・」

金石はウルウルの声でそう聞きながら、
さりげなくまなみのジーンズの太ももに手を置いた。

まなみは金石の手を嫌がる風もなく、
細い首を斜めに傾けながら少し考えた仕草をし、
そしてぽつりと

「時々・・・」

っと呟いた。

「相手は誰?・・・」

金石はそう聞きながら、
まなみの太ももを愛撫するかのように優しく擦った。
女の柔らかい感触とすれ違う車のヘッドライトが
金石の脳を刺激する。

「んん・・・・工場の人とか・・・」

まなみはそう答えながら、
自分の太ももの上を這い回る
金石の指をジッと見つめていた。

「工場の偉い人?」

金石がそう言いながら指をまなみの股間に滑らせると、
まなみはキュッと股を閉じ

「やだぁ・・・」

っと擦れた声で呟き、眉間にシワを寄せて顔を顰めた。

そんなまなみの仕草に堪らなく興奮した金石は、

「ん?・・・どうして?」

などと呟きながら、
強引にシーンズのジッパーを下ろし始める。

そんな金石の手をまなみは小さな手で押えるが、
金石のその熟練された指は
いとも簡単にまなみのジーンズのジッパーを下ろしてしまった。

開いたジッパーの中に指を押し込むと、
金石の指先に、人間の温もりと安っぽい木綿の感触が伝わって来た。

モゾモゾと動かしながら指を押し込むと、
木綿の中で「くにゃ」っとする
柔らかい部分に到着した。



「工場長とかそういう人達とラブホとかに行ってるの?」

金石がその「くにゃ」っとした部分を
指の腹で優しく押しながら聞くと、
まなみは俯いたまま顔を顰めている。

金石はそんなまなみを横目で見ながら、

「ねぇ、どうなの?」

ともう一度聞き、
そして同時に、
木綿のクロッチを少しだけズラしては、
その中のまなみの性器に触れた。

まなみはキュッと下唇を噛み、
金石の手首を両手で押えた。

まなみのその力が結構必死だった事に、
金石は潮時だと思い、
素早くジーンズのジッパーから指を抜いた。

そして慌ててジッパーを上げているまなみに気付かれぬよう、
鼻の下を掻くフリをして、
まなみの性器に触れた指先をソッと嗅いだ。

そんな金石の指先からはツーンっとした
工場女のニオイが漂ってきたのだった。

そのラブホテルの外壁には無数の蔦が絡まり、
まるでドラキュラ伯爵の館のような
不気味な雰囲気を醸し出していた。

ラブホテルの門に車を滑り込ませると、
駐車場には鬱蒼とした樹木が無秩序に生い茂っていた。

個室ガレージに灯る
「料金表」
のサインがなければ、
おもわず廃墟と間違えてしまいそうな、
そんな田舎特有の古臭いラブホテルだった。

しかし、そんなラブホテルの
ほとんどの個室ガレージには赤いランプが灯り、
青いランプが灯る
「空室」はたったの2室だけだった。

金石は既にこの「シュークリームのお城」という
ふざけた名前のラブホテルには2度目だが、
確か昨日も今日のようにほとんどの部屋が埋まっていたのに気がついた。

金石は「7号室」と書かれたガレージに車を入れながら、

「このホテル、いつもこんなに流行ってるの?」

とまなみに聞くと、
青いランプに照らされたまなみは

「たぶん・・・」

っと小さく呟いた。

「工場長とエッチする時もこのホテル使うの?」

金石が、そう笑いながら車のドアを閉めると、
助手席からぴょこんっと降り立ったまなみは

「工場長じゃありません」

っとクスッと笑った。

「じゃあ誰?もしかして社長?」

金石はまなみのその笑顔に救われるような思いで
自分もニヤニヤ笑いながら、
リモコンキーで車のロックをカタン!と掛けた。

「主任です」

そう答えるまなみの小さな肩を金石はソッと抱いた。

まなみのナイロン地のジャンパーを
カサカサといわせながら肩を抱いたまま、
狭い通路を進む。

「その主任さん、いくつ?」

金石は2階の客室に続く狭い階段に
まなみの背中を押し込みながら聞いた。

「40才くらい・・・だと思います・・・」

階段を上りながらそう答えるまなみの、
ジーンズの尻を間近に覗き込みながら金石は

「へぇ~」

っと答えた。

ジーンズに包まれたまなみの尻は小ぶりだが
やたらとムチムチとし、
階段を上る度にその尻肉の谷間が上下にずれる。

それを見つめながら、
今頃その中のパンティーは
どんな形になっているのだろうかと想像する金石は、
今からそれを確認できるという
この瞬間が嬉しくて堪らなかった。

部屋のドアを開けると、
リフォームしたばかりなのか、
部屋の中は思った以上に綺麗だった。

部屋の中には、
つい今まで誰かが使用していたような温もりが
ほんのりと残っており、
付きっぱなしの有線からは
アイドルグループのチャラチャラした曲が垂れ流されていた。

まなみは部屋に入るなりトイレに向かった。

ひび割れだらけの革ソファーに腰掛けた金石は、
トイレに消えて行くまなみを見送りながらも、
頼むからウォシュレットだけは使わないでくれよと心から願った。

まなみがトイレに入っている間、
金石は部屋の隅に置いてある
「アダルトグッズ」の自販機を見ていた。

冷蔵庫を改造したようなその自販機の中には、
電動バイブやローションっといったスタンダードなモノに混じり、
マニアックなSMグッズも並んでいた。

金石は、まなみがトイレから出て来る前にと、
慌ててその中から「ソフトSMぐっず」という、
アイマスクとロープとくすぐり棒の入ったセットと、
そして「にゃんにゃん手錠」という、
クサリ部分に猫柄の布カバーが付いた手錠を購入した。

そんなグッズをベッドの下に隠し、
手錠だけを急いでプラスチックカバーから取り出す金石は、
内気で引っ込み思案な性格を持つ田舎者のまなみには、
きっとこんなプレイがよく似合うだろうと、
その顔にいやらしい笑みを浮かべていたのだった。

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