匂いフェチ官能小説
第6弾
【 ふたりの匂い 】
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 それは今から二年以上前、
二人がまだ高校生だった頃のことだ。

 テニス部での練習中、
杏子が置き忘れたタオルを取りに更衣室まで行くと、
一人の少女が恍惚とした表情で
制服の匂いを嗅いでいる場面に
出くわしてしまった。

 その少女は、
更衣室のドアが開けられたことにも気付かず、
誰かのブレザーに顔を埋めたまま
モゾモゾと股間に手を這わせていた。

 そして、少女が嗅ぎ惚れている制服が
自分のものであることに気付いた時、
かつてない興奮が杏子の身体に走った。


(私と同じ趣味の子がいた! 
しかもその子はたぶん、
私のことを好きでいる!)


 この出会いが、すべての始まりだった。

 偶然とはいえ
相手の弱みを握ることとなった杏子は、
自分の趣味は隠した上で、
悠々とその匂いフェチの少女を追いつめていった。

 やがてその後輩の少女……
つまりは結菜が、彼女の倒錯した性癖を認め、
さらには杏子の側にいたい一心で
テニス部に入部したことまで告白したところで、
満を持して自らの秘めた思いを伝えたのだった。

 翌日にはもう、
二人は学校のトイレに篭ってお互いの匂いを
嗅ぎ合うまでになっていた。

本格的な関係を持ったのはわずか三日後のこと。
それ以来、
二人の関係は終わることなく続いている。


(あの出会い方は、まさに奇跡だったわね……)

 杏子はしみじみと思った。

(ふふっ。それより、
そろそろ私の方も楽しませてもらわないとね!)


 結菜のなりふり構わぬ乱れっぷりを見て、
杏子自身も淫らに高揚してきていた。


「私も結菜の匂い嗅がせてもらうね?」


 股間の下敷きになって
フーフー唸っている結菜に声を掛ける。


「ふーっ……! はぁーっ……!」


 案の定、返事はなかった。
(あはは。やっぱり聞いてないわね。
でもわかるわ。結菜のアノ部分の匂い嗅いだら、
私だってそうなっちゃうもん……)


 色情的な香りに溺れ、
わきまえを失った時の恍惚感。

それは、何度味わっても飽きない
最高の悦びだった。


(あぁ、早くそうなりたい……!)


 杏子はまず、
自分が夢中になり始めても
ワンピースの裾が落ちたりしないよう、
スカート部分を腰の辺りでまとめて結わえた。

続いて、両膝と左腕で体重を支えるようにしながら、
もう一方の手で結菜のスカートを捲り上げてゆく。


「んふーっ……! はふぅーっ……!」


 股間の下敷きにされている結菜の声色が、
わずかに変わったように感じられた。

自分の秘めた場所の匂いを
杏子に嗅がれることを察して、
興奮をグングン高めているのだろう。


(あ……あ……。
結菜のパンティが見えてきた……)


 結菜のスカートをめくっていと、
白い木綿の下着がのぞけてきた。

そして一瞬の間を置いて、
杏子の鼻先になんともたまらない匂いが
立ち昇ってきた。


「……っ!」


 汗ばんだ少女の体臭と、
すえた女性器の香りが入り交じったような匂い……。

その淫猥な香気が、
鼻腔を通じて脳天まで突き抜けてきた。


「はぁっ……! 結菜の匂い、いいっ……!」


 あまりに濃艶で卑猥なその香り。
杏子は匂いの発生源を確かめようと、
スカートを一気に引っぱり上げていった。


「ぅ……はっ……!」


 スカートの内側に溜まっていた空気が
モワッと解き放たれ、
顔全体が淫靡な香りに包まれた。
常軌を逸した興奮が背筋に走り、
秘裂からドプリと愛液が溢れ出す。


「すっご……!」


 ブルブルと身体が震えているのが分かる。
ジンジン熱くなってゆく女性の部分を慰めようと、
後輩の鼻にグリグリ股間を押し付けた。


「んはぁぁーっ! はぁぁぁーっ!」


 結菜の呼吸音が一段と荒くなった。
杏子の割れ目から愛液が湧き出したことにも
気付いているのだろう。

時折、チューチューと
吸い上げられるような感触がある。


(は……ぁ……。
すごい匂いだった……。
こんなにすごい匂い嗅いだの久しぶりだわ……)


 感情の高潮がやや引いてきたところで、
杏子は改めて後輩の股間に視線を向けた。

 目に入ったのは、
ウエスト部分に赤いリボンの付けられた
可愛らしい白パンティ。

思った通り、
中心部分には巨大な染みができていた。


(あー、すごい……。
中、もうブジュブジュなんじゃないの、これ……)


 身を屈めて、
結菜の太腿の間に顔を近づける。
そうすることで匂いの気配がさらに強まった。


(あ……はっ……! 
この匂い、これだけでイッちゃいそう……!)


 激しい興奮のせいで、
結菜の鼻先が股間に当たる刺激だけで
気をやってしまいそうになる。

しかし、自分だけ先にイッてしまうのは
さすがに恥ずかしかった。
何せいつもは、結菜が先にイッて、
そんな彼女を「ド変態」などと言って
からかっているのだから。


(うふふっ……。
今日の私、ちょっと興奮し過ぎね……。
いったん落ち着かないと……)


 早すぎる絶頂を防ぐために、
杏子はわずかに腰を引いて股間を浮かせた。

ツンツン当たってくる結菜の鼻から
逃れるだけでも、だいぶ余裕が生まれてくる。


(はぁぁ……。アブナイ、アブナイ。
直接舐められたわけでもないのに
イッちゃうなんて、
そんなの先輩の私がすることじゃないものね)


 そして再び、
後輩の股ぐらより立ち昇る
濃密な臭気に意識を向けてゆく。


(あぁ……。
それにしても、こんなにカワイイ結菜が、
こんなにいやらしい匂いをさせてるなんて……)


 鼻の奥にベットリとこびりついてくるような
淫猥な濃香。

その強烈な匂いを放っているのが
まだ幼さの残る十八歳の女の子だなんて、
まったく信じられない思いだった。

見た目とのあまりのギャップに、
いいようもない興奮を覚えてしまう。


「ねぇ、結菜ぁ。結菜のココ、
すっごいエッチな匂いさせてるよぉ?」


 股の間を覗き込み、
その先に見える結菜に声を掛けると、
ぱっちりした瞳がこちらに向けられた。

杏子が腰を浮かせたことで
彼女のほうも少し落ち着きを取り戻したのだろう。
今回はちゃんと返事をしてくる。


「杏子さんのもすごいですぅ……。
あぁぁ……すごいヤラシイ匂いで、
頭がクラクラしちゃいますよぉ……。

それに途中から杏子さんのパンツがいっぱい
ヌルヌルしてきて、私もう、
幸せすぎて死んじゃうかと思いましたぁ……」


 結菜の口調は、
付き合い始めた頃のような甘えたものになっていた。
語尾をだらしなく伸ばしてしまっていることからも、
その陶酔の度合いが窺われる。


「ふふっ。
私も結菜の匂い嗅いで興奮しちゃってさぁ、
それでエッチなおツユたくさん出ちゃった」


「あん、
お風呂入ってない私の匂いで
アソコぬるぬるさせちゃうなんて、
やっぱり杏子さんは私の運命の人です……」


「うふふ。
私にとっての結菜も同じだよ? 
すっごいニオってるはずの私のお股の匂い嗅いで、
ココをこーんなにベッチョベチョに
しちゃってるんだからぁ」


 そう言うと、
杏子は結菜の股間の真ん中にぐぃーっと
指先を押し付けていった。


「あうっ……!」


 結菜が身を反らすと同時に、
ニッチョォッ、
という感触が杏子の指に伝わってきた。

指先のあたりを中心に、
パンティの濡れ染みがどんどん濃くなってゆく。


「あっはははは! すっごいよ、
結菜のココ。すっごい音してるっ!」


 杏子はからかうように笑いながら、
グイッグイッと結菜のパンティの船底を押し続けた。


 グッチョ、グッチョ、グッチュ、グッチュ……!


 卑猥な水音が立つたびに、
パンティの中央部に生ぬるい感触が広がってゆく。
内側はもう、
相当グチャグチャになっていることだろう。


「あふっ、うーっ、んっ、んーっ!」


 結菜の口からも、
感じいった声が漏れ始めている。


「うっふふふふ。
大事なところツンツンされて
気持ち良くなっちゃってるのぉ?」


「うぅっ、は、はぃぃ……!」


 ブルブル震えながら結菜が頷く。


「どうするぅ? このままイッちゃうー?」


 布地越しに秘唇をいたぶりながら、
後輩の羞恥心をさらに煽っていく。


「あぁぁ……。そんな、どうでしょう……」


「どうでしょう、なんて、
そんなあいまいなこと言われても
分かんないよー?」


 そう言って、
指先をググッと強く押し込んでやる。


「ひぅっ……!」


 華奢な結菜の身体がビクンと反応した。


「イキたいの? イキたくないの? 
どっちなの?」


「そそそ、それは、イキたいですけど…
…そのっ……うーっ!」


 杏子の右手による刺激で、
次第に息も絶え絶えになってゆく結菜。


「イキたいけどなぁに?」


「あのっ……うっ。そのっ、はぁっ! 
せ、せっかくイクのなら、あぅっ! 
き、杏子さんの、パンツの匂い嗅ぎながらっ、
あぁっ!」

「えっ、何? 
ちゃんと言いなさいよね。
私のパンツが何?」


 杏子はさらに強く股間を抉っていった。
指先はもう、布地から染み出してきた愛液で
ヌルヌルになっている。


「ほらほら。
ちゃんと言えたら結菜の欲しい物あげるよ? 
だから頑張っていってごらん?」


「んぁっ……! 
パンツ……っ! がっ……!」


「はいはい。パンツが何? 
私はどうすればいいの?」


「き、杏子さんの……ぉっ……!」


 そこでビクンとのけ反って
言葉を詰まらせる結菜。

杏子が指先をグイッと押し込んだからだ。


「うっふっふ。
気持ち良くって声が途切れちゃったね。
残念ねぇ、もう一度最初からだね」


 デリケートな場所に刺激を加えて
わざと言葉を遮っておきながら、
そのわかりきった恥ずかしいお願いを
再び繰り返させる。

「あぁ……杏子さんのパンツが……
欲しい……ですぅ……」


「うーん。声が小さくて聞こえないわぁ。
もっとハッキリと言ってよね」


「杏子さんのっ……! 
あっ……! 杏子さんのパンッ……! 
くぅっ……!」


 ブジュリ、ブジュリと股間を指で突かれ、
結菜は言葉を続けることができない。

それでも彼女は唇を噛みしめて快感に耐え、
最後には叫ぶようにこう言った。


「き、杏子さんの
脱ぎ立てパンツくださいぃぃぃーっ!」


「あっはははっ! 
とうとう言えたわね! 
ただ単に『パンツが欲しい』だけだったら、
タンスからピカピカの新品パンティ持ってきて
渡したトコだったけど

結菜が欲しいのは
私の『脱ぎ立てパンツ』だもんね! 
いいわっ、今脱いであげるっ!」


 満足げに笑ってそう言うと、
杏子は上体を起こしてパンティを脱ぎ始めた。

ウエストのゴムがずり下ろされ、
クロッチの部分が股間から離れると、
はしたない蜜液がねばぁーっと糸を引いた。

自分でも驚くほどの汚れっぷりに、
これまでのイジメ役から一転して
素に戻ってしまう。


「はぁっ……どうしよう結菜! 
私のパンティ、すっごいヌルヌルに
汚れちゃってるのっ! 

こんなに汚くて匂いそうなパンティ、
カワイイ結菜に上げられないわ!」


「あぁんっ! それが欲しいんですっ!
  杏子さんの素敵な汚れがいっぱい染み込んだパンツに
顔を埋めて、クンクン匂いを嗅ぎたいんですっ!

それで、あぁっ……! それでっ、
その杏子さんがずっと穿いてたパンツをぉ、
お口いっぱいに頬ばってぇ…
…そのヤラシイ匂いとヌルヌルを
味わいながらイキたいんですぅぅぅっ!」


 見れば結菜は、自らの股間に両手を差し入れ、
布地の上からグッチュグッチュと
淫らな刺激を加え始めていた。


「はぁぁぁっ! 結菜ぁぁぁっ!」


 そんな結菜のかつてないほどの狂態を見て、
杏子の情欲も一気に高まっていった。

 ハァハァと呼吸を荒げながら
素早くパンティを抜き取り、
一番汚れの目立つ部分を表に出した上で
結菜の口へと突っ込んでいった。






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